夏の暑さに負けない!秋レースに向けた夏のトレーニング例

まだまだ厳しい暑さが続く毎日。走る時間帯や場所を工夫しながら、練習に励んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかしこの時期、暑さの影響で思うように練習がこなせなかったり、ついジョグだけで終わってしまう日もあると思います。でも、秋のレースが少しずつ近づいているこの時期だからこそ、強度の高い練習をうまく取り入れて、コンディションを一段階引き上げていきたいところです。

今回は、私が実践している「夏の練習メニュー」について、具体的な1週間のプランとともにご紹介します。

■ 1週間のトレーニング例

月曜日:休養日 or ジョグ15km程度
週末に距離を走るので、週の始まりは身体の回復を重視。疲労の度合いに応じて、完全休養か軽めのジョグにします。

火曜日:LTインターバル(2000m×5本、r=400mジョグ)
いわゆる「閾値トレーニング」。夏は気温の影響で連続走が難しいため、2000mや1200mなど分割して実施します。リカバリーをジョグにすることで、心拍をあまり下げずに乳酸の酸化能力を鍛えられます。

水曜日:ジョグ90分程度
つなぎのジョグとして、ゆっくりと長めに走ります。

木曜日:インターバル(400m×15本、リカバリー1分ウォークorその場待機)
レースペースよりも速いスピードで走るインターバル。300m~500mで実施します。リカバリーを1分に抑えることで心拍数が下がりきる前に次の1本へ入り、VO2Maxへの刺激を狙います。
※この時期は特に暑さが厳しいため、リカバリーの1分間はジョグではなく、その場でしっかり水分補給しながら休んでもOKです。

金曜日:ジョグ90分程度
前日の強度の高い練習の疲労を抜きつつ、適度な距離を維持。

土曜日:ジョグ20~24km
翌日の距離走に影響しない範囲で、ゆっくり長く走ります。ペースはマラソンペース(MP)の65〜85%程度でOK。無理は禁物です。

日曜日:距離走(25~30km)※起伏のあるコースで実施
冬場より10秒程度遅いペースを意識しながら、起伏のある周回コースを選んで走ります。日陰の多い場所で、こまめに給水を行いましょう。給水の際は、無理せず立ち止まってしっかり補給しても大丈夫です。

※最初から30kmではなく、20km程度からスタートして、余裕があれば徐々に距離を伸ばしましょう。走行時間は最大でも2時間30分程度に抑えるのがポイントです。

 

■ 練習のアレンジ方法:ファルトレクを活用しよう

「400mや2000mの距離を正確に測れる場所がない」「トラックが近くにない」といった場合には、ファルトレクがおすすめです。時間をベースにしたトレーニングなので、公園や河川敷など、どこでも実施できます。

  • 400mの代わり → 1分ラン+30秒リカバリー

  • 2000mの代わり → 5分ラン+2分リカバリー

スピードの刺激を入れたいのか、乳酸処理能力を高めたいのか、目的に応じて疾走・回復の時間を調整しましょう。

ファルトレクについては、こちらも参考にしてください。

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■ 夏におすすめの補助的トレーニング

坂ダッシュ

フォーム改善や脚力強化に効果的。暑さでスピード練習が難しい時期でも、短時間・高負荷で刺激を入れることができます。

起伏走

起伏のあるコースでのジョグやペース走は、スピードが出しにくい夏にこそ効果的。自然な負荷がかかるため、効率よく走力アップを狙えます。


■ まとめ

夏場は気温や湿度の影響で、どうしても走る環境が厳しくなります。無理をせず、回復と給水をしっかり意識しながら、「質の高い練習」を週に数回でも取り入れていくことが大切です。

秋の大会に向けて、今の時期をどう過ごすかで差がつきます。暑さに負けず、少しずつギアを上げていきましょう!

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