ジョグとは何か

トレーニング理論

ジョグとは一体何か。皆さんも普段からジョグをしていると思います。しかし、ジョグとはいったい何でしょうか?
練習の大部分を占めるジョグだからこそ、ジョグを明確に使い分け、効果的なジョグを取り入れていきましょう。

ジョグについて理解して、レベルアップを目指そう

ポイント練習かそれ以外か

私たちは、練習を『ポイント練習』か『それ以外か』で分けることが多いです。そして、それ以外を『ジョグ』と呼んでいます。疲労抜きのジョグ、つなぎのジョグ、速めのジョグなど、ジョグという言葉でくくるにはあまりにも意味が多様です。

 

海外ではジョグという練習はない

海外ではジョグという練習はなく、easy、basic、moderateなどペースに応じて言葉が使い分けられているし、目的も異なっています。それぞれの言葉が示すペース帯も様々ですが、レナートカノーバの練習で用いられている例を挙げてみます。

1.easy

easyはマラソンペースの55%程度になり、おもに高強度練習からのリカバリーの日に設定されています。2時間6分台の選手でも1km4分30秒ほどで走っており、かなりゆっくりとしたペースとなります。

2.basic

basicはマラソンペースの60~70%程度。これが基本的な練習となり、練習の大部分を占めます。このペースでのランニングを通して基礎持久力や脚の耐久力を鍛えます。

3.moderate

moderateはマラソンペースの70~80%程度になり、脂質酸化によるエネルギー供給の力を鍛えるのに良いペースとなります。

練習は主にbasicペースでのランニングになり、高強度練習の前後はeasyペースで強度を落とします。マラソンペースに対してbasic~moderateゾーンでの練習が最もボリュームが多くなり、この部分がマラソンを走るうえで重要な基礎持久力になります。

 

これからは目的をもった『ジョグ』をしよう

インターバル練習などのリカバリーにおいても、どの程度のペースで走るかで大きく効果は異なります。ジョグで繋ぐと言ってしまうと目的が明確にならないし、練習内容も伝わりにくくなります。
練習の大部分を占めるジョグだからこそ、目的をもって取り組むことで大きなレベルアップにつながります。明日からはどんなジョグをするのか、明確にして取り組んでみてください。

大阪マラソン前の100分basicラン

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