「速くなりたい」「もっと走れるようになりたい」
そんな想いから、日々の練習に取り組んでいる方は多いと思います。ですが、「どう休むか」まで意識してトレーニングしているでしょうか?
トレーニングは、やっただけで終わりではありません。実は、身体は“回復する過程”で強くなっていきます。つまり、練習の質と同じくらい大切なのが“リカバリー”なのです。
トレーニング効果は「回復」で決まる
人の身体は、トレーニングによる刺激を受けたあと、そのダメージから回復することで、体力やパフォーマンスが向上していきます。この「回復=リカバリー」がうまくできていないと、せっかくの練習が十分に活かされません。
特に高強度トレーニングの前後は、しっかりと身体を休ませることが重要です。どれくらい休むべきかは人によって異なりますが、以下のような要因が関係しています。
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年齢
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日頃のトレーニング量
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食生活
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睡眠の質と量
回復力が高ければ、それだけ多くのトレーニングを積めるため、普段の生活からリカバリー力を意識することが大切です。
前日の過ごし方が、翌日の練習の質を左右する
高強度トレーニングを予定している日は、その前日から準備を始めましょう。ポイントは、前日に疲労を残さないこと。
具体的には、前日は軽めのジョグやストレッチにとどめるのがおすすめです。毎日同じような負荷で練習するよりも、「メリハリ」を持ったスケジュールのほうが効果的です。
たとえば、ジョグの日でもLT1(乳酸閾値)を超えるペースで走ってしまうと、知らず知らずのうちに身体に疲労が蓄積してしまいます。それが続くと、思うように力が伸びない原因になってしまうこともあります。
トレーニング後は「30分以内の栄養補給」が鍵
トレーニングが終わったら、すぐに身体の回復をサポートしましょう。特に重要なのが、トレーニング後30分以内の栄養補給です。
このタイミングで、以下のような栄養を摂るのが理想です。
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炭水化物(糖質):エネルギーを補給して、回復を早める
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タンパク質:筋肉の修復と再生を助ける
例えば、ゼリー飲料やおにぎり、プロテイン入りのドリンクなどが手軽でおすすめです。炭水化物だけでも効果はありますが、少しでもタンパク質を加えることで、より効果的なリカバリーが期待できます。
空腹トレーニングのリスクにも注意
空腹状態でのトレーニングには、脂質代謝を高める効果もありますが、栄養補給を怠ると筋肉の分解が進んでしまうリスクがあります。
特に、トレーニング後に何も食べずにいると、身体は筋肉を分解してエネルギーを作ろうとします。これでは筋力がつかず、トレーニングの効果が薄れてしまいます。
トレーニングと同じくらい「休むこと」にも目を向けよう
どんなに綿密な練習計画を立てていても、リカバリーが不十分だと効果は半減してしまいます。
パフォーマンス向上の鍵は、ハードなトレーニングを行ったあとの「回復時間の質」にあります。食事・睡眠・疲労管理を含めたリカバリーこそ、練習の一部だと考えて取り組みましょう。
この機会に、あなたのリカバリー方法を見直してみてはいかがでしょうか?
しっかり休むことで、より強く、より速くなれるはずです。
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