「練習用のランニングシューズは、どこまでの性能が必要なのか」
これは、多くのランナーが一度は悩むポイントだと思います。
毎日のジョグ、ペース走、インターバル。
これらすべてを高価なレースシューズで行う必要はありませんし、かといってクッション性だけのシューズではスピード練習に不安が残ります。
そんな中で、日々のトレーニングを安心して任せられる一足としておすすめしたいのが、
ASICS「ハイパースピード」です。
本記事では、実際のトレーニングでの使用感やシューズの履き分けを中心に、
ハイパースピードがどのようなランナー・練習に向いているのかを詳しく解説していきます。
ASICS ハイパースピード5とは?
ハイパースピード5は、ASICSの中でもトレーニング用途に特化した軽量モデルです。
厚底すぎない設計で接地感が分かりやすく、安定性と反発のバランスに優れています。
ジョグ専用でもなく、レース専用でもない。
「日常の練習の主軸」として使える位置付けのシューズと言えるでしょう。
キンバラ14との履き分けと使用感
私は普段の練習では、以前紹介したSAUCONYのキンバラシリーズと履き分けて使用しています。
使用感を簡単にまとめると、
- キンバラ14:クッションが柔らかく、リラックスしたジョグ向き
- ハイパースピード5:反発があり、スピードを出しやすい
という違いがあります。
そのため、
- ゆっくりとしたジョグ~少し速めのジョグ → キンバラ14
- 少し速めのジョグやペース走 → ハイパースピード5
という使い分けをしています。
キンバラ14については、別記事で詳しくレビューしています。
クッション性や履き心地、ジョグでの使いどころを知りたい方はこちらも参考にしてください。
【コスパ最強の練習用ランニングシューズ】SAUCONY「キンバラ14」の魅力を徹底レビュー
ASICSユーザーにおすすめのシューズローテーション
ASICSをメインで使用しているランナーであれば、以下のようなローテーションがおすすめです。
- 日常のトレーニング:ハイパースピード
- スピード刺激・カーボン慣れ:マジックスピード
- レースペース練習・本番:メタスピードシリーズ
目的に応じてシューズを使い分けることで、トレーニングの質と再現性が高まります。。
安定感とグリップ性能の高さ
ハイパースピード5の大きな特徴は、接地時の安定感です。
沈み込みが過度に大きくなく、左右へのブレも感じにくいため、フォームが安定します。
感覚としては、かつての定番モデルであるスカイセンサーに近い印象があります。
アウトソールは他のASICSシューズと同様の素材が使われており、
雨天時でも滑りにくく、路面を選ばず走りやすいのも好印象です。

スピード練習での実走レビュー
今シーズンは、春先のスピード練習でハイパースピード5を使用してきました。
400m 75秒のインターバル
今朝は400m×20 r40"
75秒が多くなり、かなり余裕度が高かった。ラストは66秒。回数を重ねることに動きが良くなってきた感じがある。
靴はいつでもハイパースピード👟 pic.twitter.com/Z8mF8M735M— Naoki Higashida (@naoki_higashida) May 30, 2025
- 2000m 6分50秒のインターバル
今朝は2000m×5 r400m
参加者4名。
ソーティーを履いた後のふくらはぎの張りが凄いので今朝はハイパースピードで練習。おかげで張りもなく無事に走り切ることができた。 pic.twitter.com/HbClfsRqJz— Naoki Higashida (@naoki_higashida) April 17, 2025
いずれの練習でも、シューズに不安を感じることはなく、
反発と安定感のバランスが非常に取りやすいと感じました。
トレーニングシーズンにおける位置付け
レースシーズンが近づくと、厚底シューズに身体を慣らす目的で、
レース用シューズを履いて練習する機会も増えてきます。
一方で、トレーニングシーズンにおいてはハイパースピードで十分対応可能です。
ジョグからペース走、インターバルまで幅広くこなせるため、一足で多くの練習をカバーしたい方には非常に扱いやすいモデルです。
ハイパースピードはこんなランナーにおすすめ
- 練習用シューズを1〜2足で回したい人
- ジョグもスピード練習も同じシューズで行いたい人
- 厚底が苦手、もしくは使い分けたい人
- 耐久性とコストパフォーマンスを重視する人


コメント